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古いホームページ、放置していませんか?中小企業が見直すべき5つのチェックポイント

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「10年前に作ったきり、ほとんど手を入れていない」「会社概要に記載の電話番号が昔のまま」——。もしあなたの会社のホームページがそんな状態のまま放置されているとしたら、それは会社の印象を損ねるだけでなく、ビジネスチャンスを逃している可能性すらあります。

はじめに

ホームページは、もはや単なる「会社の看板」ではありません。現代の顧客は、何か情報を探すとき、まずインターネットで企業名を検索し、そのホームページを訪れます。もし情報が古く、使い勝手が悪ければ、すぐに信頼を失い、競合他社へと流れてしまうでしょう。

実は古いホームページを放置しておくことは、見た目だけでなく信頼性・集客力・採用活動にも悪影響を及ぼします。

この記事では、あなたの会社のホームページがリニューアルを検討すべきかどうかを見極めるための、具体的な5つのチェックポイントをご紹介します。

もし一つでも心当たりがあれば、会社の「顔」を磨き直す良い機会かもしれません。

スマホで見にくい・レイアウトが崩れている

ホームページがPC用レイアウトのまま、スマートフォンで見たときに文字が小さすぎたり、画像がはみ出したり、レイアウトが崩れていたりしませんか?

うちはBtoB企業だから、ほとんどPCからのアクセスしかない」と考える方もいるかもしれません。確かに、業務でPCを使うことが多いBtoBの顧客は、PCで情報収集をすることが主流でしょう。しかし、それでもスマートフォン対応は必須です。なぜなら、たとえPCからのアクセスが主であっても、スマホ対応ができていないサイトはSEO(検索エンジン最適化)において重大なマイナス要因となるからです。

Googleは2018年以降、「モバイルファーストインデックス(MFI)」を導入し、検索順位の評価においてモバイル版のコンテンツを主に参照するようになりました。これは、PCからのアクセスが多いサイトであっても、Googleはモバイル表示を基準に評価するということを意味しています。そのため、スマートフォンでの閲覧環境やコンテンツの充実度が、検索順位に大きく影響するようになっています。

スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)とは?

  • スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)は、現代のWebサイトでは必須です。レスポンシブデザインとは、ユーザーが閲覧しているデバイスの画面サイズに合わせて、レイアウトやデザインが自動的に最適化される仕組みのこと。これにより、どんなデバイスからアクセスしても快適に情報が得られるようになり、ユーザー体験が向上します。まだ対応できていない場合は、早急な見直しが必要です。

https(常時SSL)になっていない

URLは「 http:// 」のままですか?

URLが「 http:// 」のままだと、多くの主要ブラウザ(Google Chrome、 Firefoxなど)で、URLの横に「安全ではありません」といった警告が表示されることがあります。これは、ウェブサイトとブラウザ間の通信が暗号化されていないことを意味し、セキュリティ上のリスクや信頼性の低下につながる可能性があります。

氏名や住所、クレジットカード情報など、個人情報を入力するフォームがある場合はもちろんのこと、それ以外の情報閲覧サイトであっても、SSL化されていないサイトはユーザーの不信感を招きます

また、GoogleはSSL化されているサイトを検索エンジンのランキングで優遇しており、SSL非対応のサイトはSEO(検索エンジン最適化)においても不利になります。

SSL対応の確認方法は?

  • SSLに対応しているかどうかは、URLが「https://」で始まっているか、ブラウザのアドレスバーに「鍵マーク」が表示されているかで確認できます。逆に「保護されていない通信」などと表示されている場合は、SSL未対応の可能性があります。

SSLの導入にはサーバー設定が必要ですが、最近では無料で利用できるSSL証明書も普及しており、導入のコストや手間は以前に比べて大きく下がっています。

HTTPS(常時SSL)対応は、ウェブサイトの信頼性とセキュリティを確保するための必須要件です。訪問者に安心感を与え、検索エンジンからの評価を高めるためにも、早急な対応が求められます。

内容が古いまま更新されていない

会社のホームページに掲載されている情報は、最新のものでしょうか?

  • 採用ページに退職者が載ったままになっている
  • 現在は提供していない古いサービスが紹介されている
  • 数年前のニュースリリースが最後の更新になっている
  • 役員構成や会社の住所、電話番号が変わっているにもかかわらず、修正されていない

このような状況は、訪問者にとって「この会社は情報管理がずさんだ」「本当に事業を継続しているのか?」といった不信感につながります。特に採用活動においては、古い情報や退職者の顔写真が掲載されたままのページは、求職者にネガティブな印象を与え、優秀な人材の獲得機会を逃すことになりかねません。

常に最新の情報に更新することで、企業の信頼性と活性度をアピールできます。定期的な情報更新のルーティンを確立しましょう。

更新や管理が誰もできない・わからない

「ホームページの担当者が辞めてしまって、誰も更新方法を知らない」「CMS(コンテンツ管理システム)のログイン情報が不明で、手が出せない」「そもそもどこに依頼して作ったのか、連絡先もわからない」——。

このような状態のホームページは意外と多く存在します。せっかく作ったホームページも、更新や管理ができない状態ではその価値を十分に発揮できません。

また、『特定の担当者だけが操作方法を把握している』という属人的な運用体制は、今すぐ問題がなくても、将来的に思わぬトラブルを招く可能性があります。その担当者が急に異動・退職した場合、ノウハウが社内に引き継がれず、緊急対応や情報更新が滞ってしまう恐れがあるのです。

例えば、こんなリスクが考えられます

  • 緊急で価格や連絡先を変更したいのに対応できない
  • 採用情報を更新できず、古い情報を求職者に見せてしまう
  • 制作会社など外注先と連絡が取れず、サーバー更新やドメイン管理が滞る
  • 管理画面のパスワードが分からず、最終的に一から作り直さざるを得なくなる

最低限、以下の対策を講じておきましょう

  • 管理画面のログイン情報を社内で共有し、文書化して安全な場所に保管する
  • 簡易版でもいいので操作マニュアルを用意しておく
  • サイト更新が特定の担当者だけに依存しないよう、複数人で基本操作ができる体制をつくる
  • 更新・保守を依頼している外注先(制作会社など)とは定期的に連絡を取り、契約内容をきちんと把握しておく

ホームページの管理体制を見直し、誰が、どのように更新を行うのかを明確にすることが重要です。必要であれば、現在のホームページを管理しやすいCMS(Movable Type、WordPressなど)へ移行したり、制作会社に管理・運用サポートを依頼したりすることも検討すべきです。

全体のデザインが古く見える

ホームページの見た目は、企業の第一印象を大きく左右します。デザインが古く見えると、「この会社は時代遅れなのではないか」「革新性がないのでは」といったネガティブなイメージを与えかねません。

また、UI/UXの観点からも、古いデザインは操作性や視認性に課題があることが多く、訪問者がストレスを感じて離脱してしまう可能性もあります。

UI/UXとは?

  • UI(ユーザーインターフェース):ボタンやメニューの配置、色使いなど「見た目や操作まわりの設計」のこと。
  • UX(ユーザーエクスペリエンス):使いやすさ・心地よさといった「体験全体の満足度」のこと。

特に競合他社が新しいサイトを使っていると、差が歴然に。事業の成長や方針転換があったタイミングでのリニューアルもおすすめです。ホームページのデザインを一新することで訪問者に良い印象を与えるだけでなく、サービスや商品の魅力をより効果的に伝えることができます。

デザインの古さはアクセシビリティの課題にもつながります

「アクセシビリティ」とは、年齢や身体的な特性、利用環境にかかわらず、誰でも問題なくウェブサイトにアクセスし、情報を利用できる状態を指します。デザインが古いホームページは、アクセシビリティの面でも以下のような課題を抱えていることが多いです。

  • 色のコントラスト不足: 文字色と背景色のコントラストが低いと、視力の弱い方や高齢者が読みにくく感じてしまいます。
  • 文字サイズや行間が狭い: 小さすぎる文字や詰まった行間は、多くの人にとって読みにくさの原因になります。
  • 画像に代替テキストがない: 画像に「代替テキスト(alt属性)」が設定されていないと、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を利用する視覚障がいのある方に、画像の内容が伝わりません。

ウェブアクセシビリティに配慮したデザインは、より多くのユーザーに情報を届け、機会損失を防ぐことにもつながります。新しいデザインに刷新する際は、見た目の新しさだけでなく、こうした「誰にとっても使いやすい」設計も意識することで、企業の信頼性とブランドイメージをより一層高めることができます。

まとめ:ホームページは「作ったら終わり」ではありません

ホームページは会社の“顔”であり、“営業ツール”でもあります。古くなってきたと感じたら、それは企業の成長タイミングかもしれません。

今回ご紹介した5つのチェックポイントに一つでも当てはまるなら、それはあなたの企業が次のステップに進むべきタイミングかもしれません。古くなったホームページは、改善することで新たなビジネスチャンスを生み出し、企業の成長を力強く後押ししてくれるでしょう。

もし、ご自身のホームページに改善点が見つかったら、まずは一度お気軽にご相談ください。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的なリニューアルの方向性が見えてくるはずです。

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✏️ Remedia Blog 編集部

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