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CMSとは?導入のメリットや選び方を分かりやすく解説

CMSを導入するメリットやCMS選びのポイントについて解説します。当社はお客様のニーズに合わせて最適なご提案が可能です。

CMSとは、Contents Management System(コンテンツ管理システム)の略で、ホームページ(Webサイト)のコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を効率的に作成、管理、公開するためのシステムのことです。専門知識がなくてもWebサイトを構築・更新できるため、企業や個人でWebサイトを運営する際に広く利用されています。

CMSを導入するメリットは多岐にわたり、Webサイト運営の効率化、コスト削減、品質向上に大きく貢献します。

  • Webサイトの運営効率化
    • 専門知識がなくてもWebサイトを構築・更新できるため、運営担当者の負担を軽減できます。
  • コスト削減
    • Webサイト制作会社に依頼する費用を抑えられます。
  • デザインの統一
    • デザインテンプレートを使用することで、Webサイトのデザインを統一できます。また、マルチデバイス対応が容易になることもメリットとして挙げられます。多くのCMSは、スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスの画面サイズに合わせて表示を最適化するレスポンシブデザインに標準で対応しているため、別途モバイルサイトを制作する手間やコストを省くことができます。
  • 情報の一元管理
    • コンテンツを一元管理することで、情報共有がスムーズになります。

CMSの種類と代表的なCMS

CMSは大きく以下の4種類に分類されます。

  • オープンソース型
  • パッケージ型
  • クラウド型
  • フルスクラッチ型

それぞれの特徴と代表的なCMSについては、以下で詳しく解説します。

1. オープンソース型CMS

ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改変・再配布できるCMSのことです。代表的なものはWordPress、Drupalなどです。

無料で利用できることが多いですが、デメリットとして導入や運用に関するサポートは基本的にありません

2. パッケージ型CMS

企業がWebサイトを構築・運用するために必要な機能をパッケージとして提供するCMSです。システムベンダーが開発・販売するCMSのことで、自社で用意したサーバーにインストールして使用します。

サポート体制が充実していることが多く安心して運用できる反面、導入費用が高くなるといったデメリットがあります。代表的なものとしては、Movable Type、PowerCMS、Sitecore、HeartCoreなどが挙げられます。

3. クラウド型CMS

CMSを、インターネット上のサービスとして利用する形態のことです。オープンソース型やパッケージ型のCMSと違い、サーバーを自社で用意したり、ソフトウェアをインストールしたりする必要がなく、ブラウザを通じて手軽に利用できます。インターネット環境があれば、場所を選ばずにサイトの管理・更新ができるメリットがあります。

しかし、ベンダーのサービスに依存するためカスタマイズの範囲が限られることがあります。代表的なものには、Wix、Jimdoなどがあります。

4. フルスクラッチ型CMS

パッケージ製品などを使用せず、ゼロから完全にオーダーメイドで開発されるCMSのことです。一般的なCMSが提供するテンプレートや機能に縛られず、企業の特定の業務プロセスや独自の要件に合わせて、必要な機能を一から設計・実装していくため、極めて高い自由度と拡張性を持つことが最大の特徴です。

これにより、他社にはない独自の機能やデザイン、あるいは既存システムとの連携など、完全に自社に最適化されたWebサイトやシステムを構築することが可能になります。

しかし、その反面、開発に膨大な時間とコストがかかり、高い技術力を持つ専門人材が必要となるため、主に大規模な企業や特殊な要件を持つ金融機関、医療機関などで採用されることが多いです。

開発後も、独自のシステムであるため、セキュリティ対策や機能改修などの運用・保守も自社または専門の外部ベンダーが行うことになり、継続的な費用とリソースが必要となります。

種類コストカスタマイズ性用途・規模
オープンソース型低(無料が多い)個人・中小企業
パッケージ型大企業・官公庁
クラウド型中〜高中小企業〜大企業
フルスクラッチ型非常に高い非常に高い大企業・特殊業種

CMS選びのポイント

CMSを選ぶ際には、自社の状況や将来の展望を考慮し、最適なシステムを見極めることが重要です。以下のポイントを参考に、自社に合ったCMSを選定しましょう。

サイトの規模

CMSを選定する上で、まず現在のサイト規模と将来的な拡張性を考慮することが重要です。立ち上げ当初は小規模なブログ形式で十分でも、将来的には数百、数千ページ規模の大規模サイトや、多言語対応、EC機能の追加など、複雑な機能が求められる可能性もあります。

そのため、現在の要件だけでなく、将来的な成長や機能拡張にも柔軟に対応できるスケーラビリティ(拡張性)を備えたCMSを選ぶことで、将来的なシステム移行の手間やコストを削減できます。

小規模サイトであれば、オープンソース型CMSやクラウド型CMSが適しています。大規模サイトや企業サイトでは、商用パッケージ型CMSやフルスクラッチ型CMSが検討されます。

必要な機能

CMSはさまざまな機能を提供しているため、自社のWebサイトで具体的にどのような機能が必要かを明確に洗い出すことが不可欠です。

例えば、以下のような機能が必要かどうかを確認しましょう。

  • 会員機能
  • 予約システム
  • 複雑なお問い合わせフォームの設定
  • SNS連携
  • 多言語対応
  • オンライン決済機能

これらの機能がビジネス要件に直結する場合、標準で備わっているか、プラグインや拡張機能で実現できるかをあらかじめ確認することが大切です。

不要な機能が多いとシステムが複雑になりがちですし、逆に必要な機能が不足していると追加開発にコストや手間がかかります。そのため、優先順位を付けて必要な機能をリストアップしておくことが重要です。

予算

CMSの導入には以下の費用がかかります。

  • 初期費用
  • 月額利用料
  • サーバー費用
  • ドメイン費用
  • デザインテンプレート費用
  • プラグイン費用
  • 運用後の保守費用
  • 機能追加・カスタマイズ費用

また、オープンソース型、クラウド型、パッケージ型、フルスクラッチ型といったCMSのタイプによって費用体系が大きく異なるため、制作会社とコミュニケーションを取りながら試算し、予算を照らし合わせることが肝心です。

技術力

CMSの選定においては、社内のWebサイト運用担当者の技術レベルも重要な判断基準となります。例えば、HTMLやCSSの知識がほとんどないスタッフが主に更新を行うのであれば、直感的に操作できるWYSIWYGエディターが充実したCMSや、デザイン変更がGUIで容易に行えるものが適しています。

一方で専門的な知識を持つエンジニアが社内にいるか、外部の協力会社と密に連携できる体制があれば、より高度なカスタマイズが可能なCMSや自由度の高いオープンソースCMSも選択肢に入ります。

導入後の運用をスムーズに進めるためにも、担当者の技術レベルに合わせたCMSを選ぶことで、運用負荷を軽減し、効率的なサイト更新を実現できます。

CMSの主な機能

コンテンツ作成・編集機能

CMSの最も中心的な機能は、Webコンテンツを直感的に作成・編集できることです。これには、HTMLやCSSの専門知識がなくてもWord感覚でテキストや画像を配置・装飾できるWYSIWYGエディターが含まれます。

また、アップロードした画像や動画を一元的に管理する画像・動画管理機能、そしてコンテンツの変更履歴を記録し、いつでも以前のバージョンに戻せるリビジョン管理バージョン管理 )などが含まれます。これらの機能によって、誰でも効率的に質の高いコンテンツを制作・更新し、サイトの見た目を思い通りに調整することが可能となります。

ユーザー管理機能

Webサイトを複数人で運営する場合に不可欠なのが、ユーザー管理機能です。この機能により、CMSにアクセスする各ユーザーに対して、その役割に応じた細やかな権限を設定できます。

例えば、特定のユーザーには記事の作成のみを許可し、別のユーザーには公開の承認権限を与えるといった設定が可能です。これにより、誤操作や不正アクセスを防ぎつつ、コンテンツ作成から公開までのワークフローを効率的に分担・管理することができ、チームでのサイト運営がスムーズになります。

マーケティング機能

CMSには、Webサイトをより効果的に活用し、集客や成果向上に繋げるためのマーケティング機能も充実しています。代表的なものとしては、検索エンジンからの流入を増やすためのSEO(検索エンジン最適化)関連機能があり、具体的には各ページのタイトルや説明文、URL構造を最適化したり、検索エンジン向けのサイトマップを自動生成したりできます。

またWebサイトの訪問者の行動を分析するアクセス解析ツールの連携やSNS連携、さらにお問い合わせフォームやアンケート作成機能など、ユーザーエンゲージメントを高めビジネス目標達成を支援する多様な機能が提供されています。

まとめ:CMSを取り入れることでサイト運営を効率的に!

CMSを導入すれば、専門知識がなくても誰でも簡単にWebサイトの更新や管理が行えるようになり、常に新鮮な情報を発信することが可能になります。これにより、外部への更新依頼にかかる時間やコストを削減し、社内でのスピーディーな情報発信を実現できます。

さらに、ユーザー権限の管理機能によってチームでの効率的な運用が可能となり、SEO対策機能やモバイル対応によって、より多くのユーザーに情報を届けやすくなります。

現代のビジネスにおいて、Webサイトは単なる情報発信ツールではなく、顧客との重要な接点であり、ビジネス成長を左右する生命線です。

当社ではMovable Type、WordPress、PowerCMSなど、オープンソースや製品版までさまざまな導入実績がございます。お客様の多様なニーズに合わせた最適なご提案が可能ですので、安心してお任せください。

ぜひこの機会にCMSの導入を検討し、Webサイト運営の新たな一歩を踏み出してみてください。

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